以前、どこでだったか忘れましたが、
こんな悩みを見かけました。
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職場の人が毎日のようにお菓子をくれたり
いろんな日用品をくれたりして
ありがたいことなんですが、
やんわり断ってもずっと続けてきて、
「見返りなんていらないよ」と言われても
やっぱり「返さなきゃ」という義務感が
心のどこかでずっとあって、
そのストレスでハゲそうです
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『影響力の武器』という辞書みたいな本に
詳しく書いてあるんですが、
人間には「返報性の原理」という心理があります。
簡単に言うと、
「なにか与えられたら返そうとする」
というものです。
スーパーや観光地での試食販売、
試食を食べたあとに実際には買わなかったとしても
心のどこかで「買わなきゃな」という思いが
芽生えた経験が1度はあると思います。
まさにあれが、返報性の原理。
この返報性の原理の大きな特徴は2つあります。
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1.自分が望んでないものを
与えられたときにも発動する
2.与えられたもの以上に
大きなお返しをする可能性がある
(不平等な交換)
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バレンタインデーからのホワイトデーなんかは、
この2つが同時に発動する面白い例ですね。
特に男性陣は、身に覚えあるかと思います。笑
と、こんなこと書かれると
実は与えるのって悪いことなのかな?
なんて思われるかもしれませんが、
そういう面ばかりでもありません。
誰かに何かを与えられたとき、
人間には2パターンの心理が生まれます。
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1.「返さなきゃ」という義務感
2.「お返ししたい」という貢献感
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1番のパターンは、
ニーズに合ってないものを
与えられたときに出てくる心理で、
本気で「いらない」と思ってる人に
何か与えたときにはこっちのパターンになります。
2番は、その逆。
相手のニーズに合ったものを
与えたときに出てくる心理です。
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そして、1番のことを
「押しつけのギブ」と呼び、
2番を「思いやりのギブ」と呼びます。
(勝手に呼んでるだけです)
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もちろん、目指すべきは「思いやりのギブ」ですが、
「押しつけのギブ」でも返報性は働くので、
長期的な関係はそこまで求めていなくて
短期的に効果を出したいときには有効な技術になります。
ですので、シチュエーション次第。
ただ、最初に書いた悩みに出てきたような、
押しつけのギバーにはならないように
気を付けたいですね。
では、今回はこれで。
ありがとうございました。
かろりぃ(小野田サトシ)
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